5.抵抗性総合リスクと殺虫剤抵抗性リスク評価表

 (リスク計算の手順) 抵抗性総合リスクは、殺虫剤リスク、害虫リスクおよび栽培・地域リスクの3要素から構成され評価される。
① まず、当該する殺虫剤リスクと害虫リスクの各リスク値を乗じた値を求め固有値とする。
② 次に、個々の地域の実情に応じて、それぞれの栽培・地域リスク値を乗じて抵抗性総合リスク値を計算する。各地域の薬剤感受性検定の情報は、殺虫剤リスクではなく栽培・地域リスクで考慮し調整する。

 (判 断) 抵抗性総合リスク値を個々の地域での殺虫剤抵抗性管理・対策の判断基準とする。抵抗性総合リスク値は、0.5~36の幅を持ち、その数値が高いほど殺虫剤抵抗性リスクが高くなる。また、同じ害虫/殺虫剤の組合せでも、栽培・地域リスクの違いに応じて抵抗性総合リスク値には4倍の幅が生じる。すなわちこの数値の幅が意味している重要な点は、「抵抗性リスク値が高い場合には、評価基準を参考に現状の防除法を見直して抵抗性総合リスク値がより低くなるように、殺虫剤抵抗性管理・対策を組込んだ防除法を再考する」ことである。
 評価基準に基づいて、表4に殺虫剤抵抗性リスク評価表をとりまとめた。

表4.殺虫剤抵抗性リスク評価表

抵抗性総合リスク値が12を超える場合は、抵抗性対策の実施が特に重要である。